【エッセイ】『願はくは花のもとにて』
なほあまりある昔なりけり
皆さん聞いた?!
安室ちゃん引退やて…
なんだかなー。
普通にスーパーモンキーズの頃から知ってるから、何だか一抹の寂しさがあります。
SMAPの解散のときには、あんまり感懐もなかったけど、安室ちゃんはなー…
こんな寂しいの、三浦番長の引退以来やわ。
うちに何枚か安室ちゃんのCDあるけど、ひさびさに聴いてみようかなぁ。
うちの青春時代によくかかってたからなぁ…
安室ちゃんの流行ってた時代って、うちが関西から横浜へ引っ越した時期で、割と人生でよかった時期なんですよね。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
なんて句がありますけど、今は21世紀生まれとか平成生まれが主役の時代やもんな。
うちみたいに昭和も中期生まれで、親も戦前生まれでB29とかリアルに見てて、祖父が明治も明治、19世紀の人間やったりすると、今はなんだか、
「もううちは、安室ちゃんみたいに隠居とか考えなきゃなんないのかな」
とか感じる訳ですよ。
もしかしたら、もう社会から必要とされないのかなと。
まだ老ける歳ではないけど強制的な退場、みたいな。
世界が変わり始めてます。
ふと、こないだまで書いてた「龍の倅」の調べもので読んだ伊達政宗の漢詩を思い出しましたね。
四十年前、少壮の時
功名いささか、また自らひそかに期す
老い来たるを識らず、干戈のこと
ただ春風に、桃李の巵(さかずき)を抱(と)る
これね、韻とか平仄とかちゃんと決まってて、すごいいい漢詩なんですよ。
こういう知識とか、なんの役にも立たんですけどね。