【エッセイ】『願はくは花のもとにて』
ちょっとした遊び
うちの作品にはちょっとした仕掛けがしてあります。
それは、
「他の作品にも出てるキャラクターが登場する」
という仕掛けです。
例えば今回の「空カナ」に出てくる萌々子と慶は「潮騒物語」、「ごんたくれ物語」に登場する岐部まりあは「轍」、その「轍」に出てくる貴島セイラは「遠き都へ」から、それぞれポイントで登場してます。
さらに「ごんたくれ物語」の梅野屋のご先祖・梅野玄蕃は、直接は作品に出ませんが「女房狩騒動記」に登場する豊臣秀吉の料理番という形で出てきます。
つまり。
それぞれの作品がみんなスピンオフになるようにしてあります。
要は他の作品も読んでスピンオフも楽しんでもらうことで、作品の幅の拡がりを楽しんでもらおうといった仕掛けをほどこしてあります。
まだつながってない作品もありますが、それがどこで出るかはお楽しみ。
うちは基本的に「スターシステム」という手法を採用してますので、これが出来るんですね。
一見バラバラに見える作品も、実はちゃんとした繋がりをつけてあるということです。
そういう楽しみかたもある、というお話でした。