【エッセイ】『願はくは花のもとにて』
どっか醒めてるから…
うちには口癖があります。
「どうせ裏があるんやろ、わかっとるがな」
って言葉です。
どんなにいいことがあっても、最悪のケースを頭から消し去れないんですよ。
まぁそういう醒めた性格やから「最悪でもこのラインやから大丈夫」でいろいろ乗り切ってきたのも、あるにはあります。
危機管理だけは、ちゃんとできてるらしいですが。
ただ裏返すとあまり素直になれないし、どうしても熱中できない。
こと本人に関わることなんかは特に「どうせ欲かいてもあかんやろ」で、あまり欲を持たないように、出さないように、自らを仕向けてた面はあります。
だからなのかなぁ…
なりたい自分になれてない。
他の人は「自営は自由でいいな」とか「小説書けて、陶芸できて、書が出来て多才だよな」とか言います。
でも何の儲けにも役にもなってない。
もうちょい才能あればなぁ…
うちが彼女に小説の件を話さないのも、彼女が小説や陶芸とか、芸術にまるで興味がないことを知ってるから。
つまりうちには知り合いはいても知己がいないのですね。
そこだけが少ししんどいかな。
でもね。
自由って孤独ですからね。
仕方ないのかなー。