絵本 短編集
あるとき、ホウの檻に一人の男が近づいてきました。
その男は平原に倒れていた男でした。
どうやらお城に忍びこんできたようです
「僕が君たちに助けてもらったことを話さなければ、こんなことにはならなかった。さぁ逃げて」
そう言って、男は檻のカギを壊してくれました。
これでやっと愛するオウに会うことができます。
けれどもホウは逃げませんでした。
ホウが逃げれば、この男は王様にひどい目に合わされるかもしれないからです。