絵本 短編集

ホウは南の空を目指して飛びました。

あの7色の橋の下に、愛するオウがいるはずです。


オウは北の空を目指して飛びました。

あの7色のカーテンの下に、愛するホウがいるはずです。


朝も昼も夜も、ホウとオウは飛び続けました。

羽はボロボロになり、飾り尾がちぎれたけれど、何日も何日も飛ぶことをやめませんでした。


少しでも早く、愛する者に会いたかったからです。





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