絵本 短編集

太陽は懐かしそうにクラゲに話しかけました。


「お久しぶり。あなたが泳ぐなんてはじめてみたわ」

「僕は自分のことすら忘れていたのに、なぜか君に会いたくなったんだ」

「ところであなたの姿はずいぶんと変わってしまったのね」


クラゲの体は波にもまれて、流木に削られ、カメにかじられて、小さな小さな欠片になっていました。


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