届くなら、あの日見た空をもう一度。

「今日プロポーズしてきた。

待たせたから、ちゃんとけじめつけようと思って。

部屋のことは心配するな。

母さんたちにも話してしばらくはいまのままあそこで生活するつもりだ」

「そうか。おめでとう」

「でも、要には悪いけど来年には引っ越そうと思う」

「結婚するんだ。それがいいよ」

「要の部屋探しは手伝う。

高校の間は母さんたちが家賃をだしてくれる」

「うん」

「要なら大丈夫。

俺より料理もできるし掃除もできる」

「うん」
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