届くなら、あの日見た空をもう一度。

だとしたらそれはいつなのだろう。

それとももうずっとこのままなのだろうか。

私はそれに耐えることができるだろうか。

そもそも耐える必要なんかあるのだろうか。

いっそ終わりにできれば楽なのかもしれない。

膝を抱える腕に力を込めた。

自分がまだ存在していることを確かめるように。
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