きっとこの輝きは消えないでしょう。
プロローグ






今宵の月は見事な金色の三日月。


星空もしっかりと瞬いている。




そんな美しい夜の世界はとても静かで、平穏だ。




だが、この森の奥深くでは毎日のように騒ぎを起こしているヤツらがいる。




騒ぎといっても、問題を起こすような大事ではない。




むしろ、喜んでいるのだ。




その声はうるさい程の馬鹿笑いをする男達。

その中で一際目立つ、ソフトな声音で同じく笑っている女がいる。



やはり、なにやら祝福しているようだ。



……ここは、静かに見守るとしよう。





これから起きる事は、希望が、未来へと繋がっていくことだろうだから──。






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