きっとこの輝きは消えないでしょう。






大広間に向かうと何人かの人とすれ違いざまに挨拶される。



僕はただ会釈するだけ。




こんなのはいつものことで、見知った顔もいればいない顔もすぐに判断できる。




テーブルにつくと朝食が運ばれてきた。





小さく息をついた僕を見逃さなかったかのように同じく小さく息を吐いた人物。



振り向きもせずに『誰か』を判断するのはもう長年お世話になってる人だから。





「トパズ様、朝からまたため息ですの?」




次々と料理を運んできながら呆れ気味に言うのは僕のメイド、ヴァヤさんだ。




ふっくらした小柄なその人は意外にもテキパキと用をこなしていく。

さすが長年この家のメイドを任されただけある行動力。



この仕事はヴァヤさんにとって命であり、生き甲斐なんだとか……前に聞いたことがある。






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