きっとこの輝きは消えないでしょう。





「すまんな、トパズ。私はただ守ることしか考えていなかった。おまえは狙われている身だから。大切な息子だ。護ることだけを考えた故に、おまえの心を聞こうとしなかった。……すまない」



今まで聞いたことのない父の優しい声。それはどことなく震えていた。



目を閉じるとひとつまた頬に伝った。




「今まで酷いことをしてきたと憎まれても構わない。ただこれだけは、知っていてくれ。


──いつだってお前のことを愛しているんだ」




低い声がスッと中に馴染んだ。


はじめて知った父の想い。




久しぶりに間近でみた父の顔はシワが以前より増えていた。
それが心を締めつけた。



父の後ろに見える、両手で口元を覆う母も今までずっと父のように想っていてくれていたのだと、流してる涙に思った。


ヴァヤさんだって。


この家にいるみんなもそうやって想われ、護られてきたんだ、僕は。





それからは、家族揃って広すぎる広間に集まって有意義な時間を過ごした。


何年ぶりになるのだろうか。



そこで僕は改めて伝えられた。僕の心臓のこと。



生まれ持ったこの心臓は、ある使命をもたされた。



それは僕には教えてくれなかった。




使命を果たすとどうやら僕は消えてしまうと、父が言った。とても苦しそうに。



でもこの心臓は治せるらしい。



留守にしていたのはそれを探すためだったんだ。







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