きっとこの輝きは消えないでしょう。





翌日、いつもの場所に行ってもどれくらい待ってもアンザは来なかった。




連絡取るものを持っていない僕らだから、どうすることもできなくて、



陽が昇る度に、僕は強く根を生やしてる大きな木の下に立ち、陽が落ちる頃に、ぐるぐるした感情をもって家を目指した。



彼女が現れたのは、それから4日後の白い月が薄れ始めた、朝だった。




突然の訪問は、窓からだった。




そう、あの日のきみみたいに。

窓を叩いて、笑顔を向けて。





そして言うんだ。




「どうやって、来たの?」



そうするとアンザは得意げに笑って、



「そんなの簡単だよ。ほら」



指を指したその先には、あの日と変わらない位置に立っている大きな幹だった。



言う言葉は違うけれど、確かに彼女はきみと同じ表情で、同じ方法で、同じ言葉を僕に言っていた。



だから僕は、少しの期待と、ほんの少しの希望をもって聞いてみた。






「ねえアンザ。きみは、あの日に消えた女の子なの?」と。







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