きっとこの輝きは消えないでしょう。






「……トパズ」


「なに?あ、分かった!今から探しに行こうでしょ。待ってね、今支度してくる、!?」




離れようとする彼を今度はオレが引き留めた。




「もう、いいよ。トパズとはもうここで終わりにする」




その声は震えていたかもしれない。



それでも、もう、トパズには関わらないようにしようと思った一心で伝える。




「ありがとう。とても楽しかったよ」


「え、なに?ごめんよく理解できない。……なんで?」


「探してる人見つかったから」


「そっ、か……」


「うん、そう。だからもういいよ。オレはもといた場所に帰っ、」


「納得いかない」




遮った声は酷く冷たくて、低かった。


目を見た。


燃えるような真っ赤な目をしていた。




初めて見る色に『やっぱり』と確信を持ち、それ故、怒っているのだろうと関心する。





「は?なに納得いかないって。探してる人見つけたって言ってんじゃん!」


「アンザは嘘ついてる」




息をのんだ。


そして、ムカつくほど言い当てたトパズを睨んだ。




胸の内で笑う。



……そうだよ全部嘘に決まってんじゃん。

これから、もっと傷付けることを言うんだから。


もう終わりなんだ。トパズとは。これから先も一生会うこともない。



さようなら、トパズ。







< 80 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop