きっとこの輝きは消えないでしょう。






「知ってたか?チビ」



不敵な笑みをして顔を覗いてきた。


合わせたのは一瞬で、足元をみた。




ニーナさんから貰った真っ赤なパンプスは汚く黒ずんでいた。



なんでよりによって、こんな靴で来ちゃったんだろう。

よくこんなのでここまで走って来れたもんだな、と自重する。





「オマエは嘘つくとき、唇を噛んでるんだよ」




耳に息がかかる距離でそう告げたザンはゆっくり遠ざかっていった。



「わっかりやすいよな〜。で、そいつは何処にいんだ?」


「……何処って?」


「見つけんだろ?宝石心臓」


「だからっ、見つけてないって言ってるじゃっ……!」



目の先にある人差し指に唾をのみ込んだ。



「ほーら、また噛んでる。何年一緒にいたと思ってんだ?オマエのことくらい容易い」



不敵な笑みは健在で、その顔を殴りたくなった。

代わりに強く拳を握る。




そうだよ。
見つけたよ。ボスに任された人物。


でも、あの中に書かれたものには当てはまらないのが1つだけある。



トパズは自らそう名乗ったけど、その髪はブロンドじゃなくて、ブラックだった。



全てに当てはまるんだったら断言できると思う。


だから、言えないんだ。



…………。




違う。言いたくないんだ。



だって、親友なんだから。







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