再会からそれは始まった。
「今日は帰れない」

とメッセージが入っている。
ひと作業終わってスマホを見たら、南くんからだった。

仕事が忙しいから？
それとも何人かの彼女の中の一人と今夜は過ごすため？

そういえば、一緒に暮らしていて女の人の影は全く感じなかったけど。
ああ、その辺はうまくやっていたのかな。

今朝のあの少し見上げた時の南一徹の喉元を思い出す。
そして、あの怒ったような顔。

なんか、いっつも帰ってくるもんだと思って安心しきっちゃっていたな。
私は苦笑いする。
もう、私の中で、南一徹の存在がものすごく大きくなっていることに気が付く。
知らん顔して、このまま一緒に暮らすなんて無理。
アメリカ行くまでの良い思い出？
アメリカ行くまでの仮住まい？

そんなの都合がよすぎる。
でも、好きだからって体まで提供しちゃったら、それこそ都合の良い女ではないか。







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