再会からそれは始まった。
「1時間でこんなにキレイになるなんて、さすが! できる男は違う!」

私は、深呼吸をしてキレイに片付いた部屋を見渡す。
「こんなに広かったんだなあ。私の部屋。ま、南くんの豪邸とじゃ比べ物にならないけど。」

南くんは、首をグルグル回して
「俺はまたなんでこんなボランティアみたいな事を。」

私は笑う。
「ホントに!ね、ご飯食べに行こう。 お礼に私が奢る!近くに美味しい中華料理屋さんがあるんだよ。今、着替えるからちょっと待ってて。」

「ああ、マジ腹減ったー。」


並んで近くの中華屋さんまで歩きながら、私はおかしくなった。

「なんか、今までで一番会話してるよね?」

「ん?」

「だって、高校の時は私が話しかけてもほとんど無視だったし。」

「そうだっけ?」
彼はとぼける。

「そうだよ。覚えてないの?」
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