冷徹副社長と甘やかし同棲生活
テーブルの上には季節のメニューがおかれている。
「スパークリングワインは飲めるか?」
「はい、大丈夫です」
「料理は俺が適当に頼もうと思うが、何か食べたいものはあるか?」
「椿さんにお任せします」
「わかった。俺のおすすめを食わせてやる」
椿さんは店員を呼ぶと、スパークリングワインとカルパッチョ、ピザなどを注文した。
すぐにスパークリングワインが運ばれ、予め置かれていたフルートグラスに注がれる。
グラス内に立ち上がる細かな泡は、どこか幻想的できれいだった。
「まずは乾杯しよう」
「はい」
二つのグラスを合わせて、カチンと音を鳴らせた。
スパークリングワインを口に含むと、ほどよい酸味が口の中に広がる。