冷徹副社長と甘やかし同棲生活
■恋に気づく瞬間
――金曜日の夕方。
仕事と家事で忙しくしていたせいか、一週間が過ぎるのはあっという間だった。
今夜は椿さんが接待でいないから、夕食は外食で済ませてしまおう。どこで食べようか考えながら、メールチェックをする。
定時になる直前に、人事の中垣さんからメールが届いた。件名は【新入社員懇親会】で、人事と新入社員数名が集まり、近況を報告するというものだった。
参加可否を聞かれているけど、文脈から参加必須といわれているような気がするので、すぐに参加の連絡を伝えて退社した。
いろいろ悩んだ結果、マンション二階のカフェで夕食をとることにした。
椿さんが毎朝モーニングを食べていたお店ときいて、すこし気になっていたのだ。