冷徹副社長と甘やかし同棲生活
「いえ、人事の中垣さん主催の新入社員懇親会です。部では、今は忙しいのでいけないですね」
「中垣か……」
椿さんは苦い顔をして、意味ありげに呟いた。
「中垣さんがどうかしましたか?」
「いや、何でもない。マーケティング部は忙しいだろうな。有意義な報告会になることを期待している」
「みんな、副社長をぎゃふんと言わせるために頑張っていますよ。」
「俺はそう簡単に唸らないぞ」
「そうですね。ところで明日はおかずを冷蔵庫に入れておきますので、ちゃんと温めて食べてくださいよ」
テレビを見ながら話していると、嫌な視線を感じて椿さんのほうをみた。
何か言いたげな表情をしている。