冷徹副社長と甘やかし同棲生活
 
「鉄の掟ってさ、意味わかんないと思わない? イマドキ古くさいよね。新選組気取りかっつーの」

「僕もそう思いました。これは立派なパワハラだと思いますし」

「だよね、一歩間違えればブラック企業じゃない?」


 バカにするように笑う中垣さんと、それに同調する男子社員。
 他のみんなは、黙って二人の様子をうかがっていた。


「みんなも黙ってないで文句言っていいんだよ。そのために会社から離れた場所を選んだんだし」

 そういうことだったのか。会社の近くだと愚痴をこぼしにくいから、わざわざ遠くの店を選んだのか。
 これは一体何のための会なのだろう。ただの悪口大会……?


 
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