冷徹副社長と甘やかし同棲生活
仕事が終わった後、いつものようにスーパーに寄り、いつもより多めに材料を買って家に帰った。
その日の夜、余ったおかずをタッパーに詰めていると、風呂場に向かう途中の椿さんに話しかけられた。
「今日はやけに多く作ったんだな」
「はい。実は明日、職場に持っていくんですよ」
「差し入れか。そういえば、明日は報告会だったな」
「そうですね。お手柔らかにお願いします」
「それは出来次第だ」
そう言い残して、椿さんはお風呂に向かった。皆一生懸命頑張っているから、少しは認めてもらえるといいな。菅野さんはうちのグループのプレゼンターだし、この差し入れで元気づけられたらいいな、とも思った。