冷徹副社長と甘やかし同棲生活

「仕事はもちろん頑張りますけど、それでは間接的すぎませんか? 例えば……そうだ、うちの商店街のPRについて、私も考えさせてください! 力になれると思います」


 我ながらナイスアイディアだと思ったが、副社長の厳しい顔つきをみて勘違いだと察した。


「本件は優秀な人材を選んでチームを立ち上げる。迅速な対応が必要になるからだ。新入社員のお前は力不足だ」

「そうですか……。じゃ、じゃあ書類やデスク回りの整理とか、車での送迎はいかがですか? 一応免許は持っていますよ」

「スケジュール管理や書類整理などは秘書に任せているし、会社から自宅までは徒歩圏内だ」

「そうですか……」



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