冷徹副社長と甘やかし同棲生活

「柏木、お前は家で家政婦として働け」

「…………え?」

「俺の身の回りの世話を任せる。具体的には一日三食分の料理に、掃除、洗濯、ゴミ捨て等だな」


 まさか、副社長からこんな提案をされるなんて思ってもいなかった。
 一日三食分の食事に、ゴミ捨てまで……? はたして仕事と両立できるのだろうか。


「それって、出社前と後に副社長の家に伺って家事をするってことですか?」

「いや、住み込みで働いてもらう。その方がお互いにメリットがあるだろう」

「すすすすすすす、住み込み!? 私が、副社長の家に!?」


 副社長の要求が斜め上すぎて、頭がパンクしてしまいそうだ。 
 家族以外の男性と、付き合ってもいないのに一緒に住むなんて……。
< 57 / 321 >

この作品をシェア

pagetop