冷徹副社長と甘やかし同棲生活

「彼女は今日から家政婦として働いてもらうことになった。何かと迷惑をかけるかもしれないがよろしく頼む。……柏木、挨拶しろ」

「は、はい! 柏木美緒と申します。よろしくお願いいたします」

「私はフロントの加藤と申します。柏木さま、よろしくお願いいたしますね。私共は二十四時間体制でフロントにおりますので、ご不明な点があればいつでもお声がけください」

「ありがとうございます!」

「挨拶も済んだことだし、もう行くぞ」

「はい」


 もう一度加藤さんに挨拶をして、副社長と一緒にエレベーターに乗り込んだ。

 ICカードを読み込ませると行先ボタンの“38階”が点灯し、副社長はそのボタンを押した。

 
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