彼と出会わなければ
止まらない思い
「ダメ!」


私はそう強く言って、保健室を出ようとした


「先生!俺、帰れる元気ないんだけど」


「近いんじゃないの?」


そうだ、彼は熱があるんだった


「近いけど、ダメ?」


「分かったわ、送るから」


「ごめん、ありがと」


私は彼を車に乗せた


運転中、彼は助手席で、眠りに付いてしまった


寝顔が可愛い


こんな男の子が私を好きだなんて……
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