彼と出会わなければ
そのまま、朝を迎え季節は冬になろうとしていた



「おはようございます」

担任のクラスの朝礼を終え、職員室に向かっていた


「先生」と後ろの方から声がした


「はい」

後ろを振り向いた



そこにいたのは、旦那の弟の早川晴人だ


なんの用なのだろう


「怪我は大丈夫なの?」

昨日は結局あのまま帰ってしまっていた


「先生が見てくれたおかげで治った」

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