恋の後味はとびきり甘く★おまけSS★
涼介くんが私の手をキュッと握った。今日の彼は白いシャツにベージュのジャケット、チノパンという格好だ。私はと言えば、ルイさんに会うことを考えて、紺色のワンピースにカッチリしたジャケットを合わせている。
でも、もう仕事の話は終わり。石畳のブルージュの町は、パンプスでは歩きにくい。
スニーカーに履き替えたいな。
そう思ったとき、涼介くんが口を開く。
「いったんホテルに戻る?」
「あ、以心伝心!」
「そう?」
「うん! 着替えてスニーカーに履き替えたいって思ってたところなの」
私が言うと、涼介くんが少し複雑そうな表情をした。
「着替えるだけ?」
「え?」
きょとんと見返した私に、涼介くんが言う。
「商店街のみんなに祝福されて結婚式を挙げてから、店の改装工事でバタバタしてて、ようやく新婚旅行に来られたんだよ? しかも到着早々買い付けで、俺がどれだけ鈴音さんに飢えているかわかってる?」
そう言って片方の口角をあげて笑った涼介くんは、信じられないくらいの色気を醸し出している。どうしよう。そんな表情でそんなことを言われたら……。
でも、もう仕事の話は終わり。石畳のブルージュの町は、パンプスでは歩きにくい。
スニーカーに履き替えたいな。
そう思ったとき、涼介くんが口を開く。
「いったんホテルに戻る?」
「あ、以心伝心!」
「そう?」
「うん! 着替えてスニーカーに履き替えたいって思ってたところなの」
私が言うと、涼介くんが少し複雑そうな表情をした。
「着替えるだけ?」
「え?」
きょとんと見返した私に、涼介くんが言う。
「商店街のみんなに祝福されて結婚式を挙げてから、店の改装工事でバタバタしてて、ようやく新婚旅行に来られたんだよ? しかも到着早々買い付けで、俺がどれだけ鈴音さんに飢えているかわかってる?」
そう言って片方の口角をあげて笑った涼介くんは、信じられないくらいの色気を醸し出している。どうしよう。そんな表情でそんなことを言われたら……。