恋の後味はとびきり甘く★おまけSS★
 結婚して二ヵ月が経ったというのに、やっぱりドキドキして頬が熱くなる。

「今すぐ鈴音さんを食べたいな」

 耳元に唇を寄せられ甘えるようにささやかれて、背筋がゾクリとした。

「ホテルまで……待って、ね?」
「どうしようかな」

 彼の唇が耳に触れて、腰が砕けそうだ。

「意地悪」

 私が真っ赤になって言うと、涼介くんが背筋を伸ばした。そうしていたずらっぽく笑う。

「じゃあ、ホテルまで我慢する。その代わり手加減しないから」

 ああ、もう涼介くんの色気には敵わない――。


***



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