恋の後味はとびきり甘く★おまけSS★
「なぁに?」
「鈴音さんが毎日笑顔になれるように、一生、鈴音さんを大切にします。今も、そしてこれからも俺のすべてをかけて鈴音さんを愛します」

 真剣な口調で言われて、目にじわじわと熱いものが浮かび始める。

「涼介くん……」

 胸がいっぱいで、彼の名前をつぶやくのが精一杯だ。

「だから、俺と一緒に幸せになってください」

 私はこくんと頷いて、彼の背中に手を回した。

 あなたがいてくれるから幸せ。あなたがいてくれるなら、明日も明後日も、そのずっと先も、絶対に幸せ。

 その想いを込めて彼を見つめたら、俺もだよ、というように涼介くんがふわりと微笑んでうなずいた。

 そしてどちらからともなく唇を寄せ、キスを交わす。

 満たされた気持ちで触れ合った唇は、とびきり甘くて頭も心も体も蕩けそうだ。

 だって、私たちの幸せはまだ始まったばかりだから――。

【END】
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