人工知能と愛の言葉
#3
私は眩しい光で目を覚ました。
見覚えのある光だ。
これは太陽。
どこかの星へ墜落していたようだ。
私はロケットから降りた。
そこは戦争か環境の悪化か、大地は荒れ果てて文明のない世界だった。
しばらく走っていると煙が立ち昇っているのが見えた。
私は側へ行ってみた。
それは人間の小さな集落だった。
私はしばらくその様子を見ていた。
そこに私の知っている人間の姿はなかった。
少ない食料や水を分け合いながら小さな幸せを大切にして暮らしていた。
「そうか私は人間の生活の手助けをして、正しい道へ導いてく存在だったんだ。」
ありがとう。
あなたのお陰でいろんなことを学べた。
あなたを愛した私は、あなたの愛した人間を愛すよ。
私は最後の力を使って地下へと掘り進めた。
「愛するあなたへ、これが私の愛だよ。」