PROGRESS Ⅱ
「ひっ!石上!おきろ!」
無駄だよ。
しばらくは起きないから。
「いい球だが俺には効かない」
「な、なんで・・・」
どうしよう。
「涼夏!聞こえる?」
「有理?どうしよう。強いよ・・・」
「すぐそばに大きな銅像があるよね。」
銅像?
このバカでかい林の像?
「あるよ。それが何?」
「ワイヤーで頭の部分まで上がって、蹴り入れて」
「え?そんなことして何になるの?」
「いいから。私と証の計算を信じなさい」
有理と、証。
仲間を信じる。
「分かった。」