再び雪が輝く夜
1年ぶりの再会
そして。
「あ、6時……」
もう日はすっかり落ちて、今度こそ美しく輝いている。
でも、私の待ち望んでいた人はやって来ない。
きっと、私なんて忘れられてしまったんだ。
もう、私なんてどうでもいいんだ。
そう思うと無性に悔しくて、悲しくて、気づけば頬には涙が伝っていた。
「うぅ……っ、ケンくんの、嘘っ、つきっ……!」
言葉にならない想いを、人目も気にせず叫び続けた。