再び雪が輝く夜


「ユキ、ごめん。

遅れちまった」



ほら、また。私の名前をキミが呼んでいる。




この1年で強くなれたから。



キミがいない世界を知ることができたから。



だから、今ならまっすぐに言える。




「……ケンくん、好きだよ」



諦めが悪いって思われても構わない。



それでも、今伝えないと後悔する。



そう思ったから。

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