欲望の飴と飴売り少女
あたしは走る。

すぐ自分の都合が悪い時、逃げる癖はいつまでも直らないや。


本郷裕翔と話して思い出した。

あたしには飴がある。どんな願い事だって叶う家に着く。


自分の部屋に戻り飴を棚の中から取り出す。

飴はもう1つしか残っていない。残り一つの飴を慎重に取る。

本郷 裕翔を消したい…消さないと飴を取られてしまう。

けれども今はそんな事に使ってる場合じゃない。

クラスのむかつくあいつらを消さないと。
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