欲望の飴と飴売り少女
久々に心が軽くなったのか疲れていたのかあたしは昼間まで寝ていた。あたしはインターホンの音で起きた。


「はい」

寝起きのあたしは気怠そうに声で返事をした。

「山下 蕾です」

「川野亮太です、春香さんはいらっしゃいますか」

普段は苗字でしか呼ばれないが気怠そうに返事したのであたしだと気付かなかったのか春香さんと名前で呼んだ。

「あたしが春香だよ。川野くん、何か用?」

「木原さんだったんだ。今出れる?」

あたしは寝巻きだったので「少し待っててくれる?」

慌てて前に買った可愛い服を少しだけ組み合わせを変えて髪を軽く整え玄関を開けた。

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