欲望の飴と飴売り少女
そのケーキを見てあたしは涙が流れた。
「大丈夫、木原さん?」
山下があたしの顔を心配そうに覗き込む。
今まで誕生日会なんてしたことなかった。友達に「おめでとう」と言われるが家では1人でケーキを食べていた。
あんなに意地悪な事をした山下はあたしを心配してくれる。
「ありがとう、2人とも。誰かにこうやって祝ってもらうの初めてだから嬉しい」
あたしは泣きながら喋った。
「木原さん、そんなに喜んでくれるなんてありがとう」
なぜか山下も泣いていた。あたしはそれが面白く笑ってしまった。
「なんで山下さんまで泣いてんの。すごい顔だよ」
山下は少し頰膨らませ「木原さんの方がすごい顔だから!」と言った。
「大丈夫、木原さん?」
山下があたしの顔を心配そうに覗き込む。
今まで誕生日会なんてしたことなかった。友達に「おめでとう」と言われるが家では1人でケーキを食べていた。
あんなに意地悪な事をした山下はあたしを心配してくれる。
「ありがとう、2人とも。誰かにこうやって祝ってもらうの初めてだから嬉しい」
あたしは泣きながら喋った。
「木原さん、そんなに喜んでくれるなんてありがとう」
なぜか山下も泣いていた。あたしはそれが面白く笑ってしまった。
「なんで山下さんまで泣いてんの。すごい顔だよ」
山下は少し頰膨らませ「木原さんの方がすごい顔だから!」と言った。