欲望の飴と飴売り少女
あたしの飴は昨日の分でなくなった。
「あたし行かないといけないところがあるから帰るね」

あたしはあの飴女に会ってみぃとりんを返して貰わないと。

そして、2人に謝らないと。

「気をつけてね」
山下はあたしのことを何も聞かず立ち上がった。



2人は玄関まで送ってくれた。

「じゃあまた明日」
あたしは2人に手を振り走った。

あたしは飴女の家まで走りチャイムを鳴らし、呼吸を整えた。
「あれ?いない…」
飴女は出てこなかった。

もしかして、あの公園にいるのかな。
そしてまたあたしは走った。
< 121 / 142 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop