欲望の飴と飴売り少女
公園にも居なかった。

「ここにも、いない」
どこかに出かけてるのかなと走ったばかりの回らない頭で考える。

あたしの数十メートル離れた交差点のとこにフリルの服を着た女が見えた。

それは飴女だった。

あたしはそこまで走った。もう疲れてたけど、走った。

飴女は交差点を渡り終わっところだ。

あたしは交差点の真ん中ぐらいまで走りあたしは叫んだ。

「待って!」

飴女はあたしの方を振り返ろうとしたがあたしはずっと走ってたから足がもつれてたのか転んだ。



「大丈夫?」

「大丈夫で…」
転んだあたしを見て声を手を差し出してくれた人を見てあたしは驚いて声が出なかった。
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