欲望の飴と飴売り少女
「商店街の交差点って前木原さんとすれ違った雑貨屋の近くの?」

「うん、急ごう」
私は走った。この女の人の意味が分からないけど信用してみようと思う。

木原さんを見つけないとこの人が悲しんでしまう。

「え?何が何だか分からないんだけど」

亮太にはこの女の人の声が聞こえていない。つまり何もわかってない。でも亮太は私の後を走る。

「いいから行くよ!木原さんを見つけないと」


『私のことを信じてくれてありがとう』
走りながら女の人の声が聞こえた。私は頷いた。
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