欲望の飴と飴売り少女

あたしが焦っているのが面白いのか岡田さんは声を上げて笑い「ごめん、無理」と言い口に飴を入れた。

頑張って立とうしたが立てない…。

あたしは涙が出た。岡田さんだけではなく、山下にしたことやみぃやりんにした事だっていけなかった。

みぃとりんはどこにいるんだろう。飴女に返してって言いたいけど死ぬのが怖くて声が上手に出ない。

お母さんやお父さんにも働いてくれているのに感謝だってしてなかった。

飴なんかに頼ったからバチが当たったのかな…。


上を向くと岡田さんは交差点を渡り終わっていた。


そして今まで来なかった車が数十メートル先に見えた。