欲望の飴と飴売り少女
「なんで私が死なないといけないの?せっかく木原が死んだのに」

木原を殺したこの飴でこの女の子も消そう。木原と同じくらい邪魔だ。

「お前も死ねよ」
私は本日3つ目の飴を口に入れた。


「フフフ♪ 私はそれで死なないよ?」

「この飴は誰にだって効くっ…ガハッ⁈」

私の周りに空気が急に消えたかなのように呼吸が出来ない。苦しい…。口に入れていた飴も吐き出してしまった。

「人って窒息状態でどれぐらい生きれるのかな?」
女の子はいつもの無邪気な笑顔見せる。私は悔しいと思いながらも苦しくてうずくまる。


「バイバイ!私は行くから」
女の子は右手に日傘を持ち左手で手を振った。女の子のフリルがたくさん付いたワンピースが風になびく。
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