欲望の飴と飴売り少女
「助けて…」
女の子に助けを求める。女の子は一瞬だけ振り返って笑って歩いてしまった。

そうだ…川野と山下に。あの2人なら助けてくれる。

「お願…い。助、け、、て」
無理やり声を出す。


「木原さん!木原さん」
2人の大きな声にかき消され私の声は届かないもちろん、私の方を見ていない。


私は涙を流し目を閉じた。
< 137 / 142 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop