欲望の飴と飴売り少女
「な、なんですか。」


あたしはビビってしまい声が裏返った。

「ねぇ〜メッチャビビってんだけどぉ」

「お前が怖いからだろぉ」


高校生はあたしを見て笑っている。


「大丈夫かぁ?」

「やだぁ〜もう。心配してるように見えないよぉ」
女が大声でとろとろゆっくり喋り馬鹿みたいに笑う。ムカつく……飴は今日は使っちゃった。


「あっ、お金くれたらいいから」

「え?お金?」
つまりは金が欲しいと。でもあたしのお金は少ししかない。お母さんが帰ってくる間の食費にも使わないといけない。



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