欲望の飴と飴売り少女
顔をあげると公園にいた。あたしは息を整える。


「はぁはぁ…ごめん手引っ張っちゃって。痛かった?」

「え?川野くん?」

リュックサックを背負い私服の川野くんがいた。

「どうして?川野くんが此処にいるの?」

「塾帰りだよ」

「隣町まで来てるんだ…」

「あぁ。木原さんも電車で来たの?」


「うん!」


私はとっても嬉しかった。ダサい私服を見られたのが1つ残念だったが。


「じゃあ一緒に帰ろう」

川野くんはあたしが息を整えるの待ってから喋った。




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