欲望の飴と飴売り少女
『ガチャ』
家の鍵を開けた。
相変わらず暗い部屋だ。明日は勉強会だしシャワーでも浴びて寝ようと考えながら荷物を置いた。
『ピロン』
トークアプリの音であたしは目を覚ます。
「うるさいなぁ〜」
もう少し寝たかったのに誰?と不満を思いながらスマホの電源をつけた
川野 亮太 : 木原さん、おはよう。 今日は11時から4時半ぐらいまで勉強会するけど、木原さんってつぼみの家知ってる?
という内容だ。
木原春香: おはよう〜!山下さんの家どこにあるかよくわかんないや、
あたしは川野くんから聞いてくれたのが嬉しくベットから飛び降りた。今は9時。
「ふぅ〜。」
気合いを入れるために息を思い切り吐く。
あたしは昨日買った服を着てナチュラルにメイク、アクセサリーをつけた。
あの飴で手先が器用になったから編み込みをする。