欲望の飴と飴売り少女
今日はまだよかった方なのかもしれない。
次の日また、2人に謝る。2人はあたしの方を見ずに…いやあたしがまるで透明人間かのように無視している。
あたしはまた、諦めて自分の席に座った。
……どうせ2人のことだし、気まぐれだよね
「木原さーん!」
山下が話しかけてきた。今はイライラしているから話しかけないでほしい。
「何?」
イライラしているから冷たく返して睨みつけてしまった。
「ごめん…」
さすがの山下でもそれを感じ取ったらしい。