いつまでも弟だと思うなよ。




────ズキ、


小さく痛む胸に、少し泣きそうになった。





あーあ。




チカから目をそらして、自分のデザイン画に視線を落とす。



猫の横に、何となくハートマークを描いた。





…私のこの恋は、叶うことがあるんだろうか。





幼馴染の、しかも弟同然に思っていた子に恋をするなんて。



チカは私のことをどう思ってるのかな。






「分かんないなぁ〜…」



頬杖をつきながら、描いたハートマークの中を黒く塗り潰す。





ただただ、チカと近付きたいと思うばかりだった。





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