いつまでも弟だと思うなよ。


【オマケ】


* 美沙 side **





「勇太、聞いた?可奈子と千景くん、ようやくくっついたんだって」

「え、まじ!?うわー千景のやつ、全然教えてくれねーんだけど」



不貞腐れた弟にクスッと笑う。




私達姉弟の会話は、いつもあのお騒がせ偽姉弟の話。




可奈子が千景くんへの想いに自覚してからは、私達姉弟は2人が両想いなのをずっと知っていた。




「千景も迷走しすぎだよな」

「本当ね〜。あんた、ちゃんとサポートしてた?」

「は!?失礼な!俺なりに頑張って…」

「あー、はいはい」

「スルーすんなバカ姉貴」

「私がバカならあんたは大バカだっての」




喧嘩の内容も、大体発端はあの2人関係なわけで。





「…俺ら、頑張ったよな」

「うん、それなりには」



まぁ、勇太は千景くんの、私は可奈子の相談に乗るくらいしか出来なかったけど。





「結婚式呼んで貰わないとね」

「や、まじそれ」




少しくらいは、私達姉弟の苦労も気づいて欲しい。





fin.




< 214 / 214 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:221

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

君の心が聞こえる。

総文字数/90,237

恋愛(純愛)251ページ

表紙を見る
クズ男に囚われたら。

総文字数/10,715

恋愛(キケン・ダーク)32ページ

表紙を見る
仮面王子とのメモワール

総文字数/30,736

恋愛(純愛)87ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop