いつまでも弟だと思うなよ。








「あれ、可奈子。今日は1人なの?」



学校に行っても、案の定同じ質問の繰り返し。




「みぃ〜さぁ〜…」

「え、何?どうしたのよ」



私は、このどうすることもできない気持ちを美沙に打ち明けようと泣きつこうとした。



けどその瞬間、それを阻むように教室の外から聞こえた「宮野ー」と私の名を呼ぶ声。




何も考えずに振り返って「しまった」と思ってももう遅い。





「真田くん…」


教室の外には、苦笑しながらも私を手招きする真田くんの姿があった。





「昨日の今日でごめんな?」

「う、ううん…!大丈夫」



どうしてもぎこちなくなってしまう私と、同じくそれで苦笑する真田くん。




チカちゃんのことで忘れてた…。


私、真田くんに告白されたんだよね…。




改めて昨日のことを思い返すと、やっぱりドキドキしてしまって本人の目をよく見ることができなかった。



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