いつまでも弟だと思うなよ。



「言えよ。時間忘れるくらい動揺して。俺がいない間に何があった?」



真田くんとはまた違う真剣な表情に、思わず息を飲んだ。




「べ、別に何も…」

「もしかして、あの男?」

「……っ!!」


分かりやすいくらいに反応してしまう自分が恨めしい。




「……、当たりかよ」


案の定、チカにもバレてしまった。





「何?また告白でもされた?言い寄られでもしたか?」


問い詰めて来るチカに、思わず目を逸らす。




「…ちょっと来い」

「え、……きゃっ!」


掴まれた腕を引っ張られ、私はベッドに押し倒された。




< 75 / 214 >

この作品をシェア

pagetop